整形外科

右腕の進化

3週間前のこと。気がついたらうたた寝をしていた。右腕が痺れている。たまにあることだが、今回のはどうも様子がおかしい。肘から下がひどく痺れていて、押さえると痛い。手首から先はだらりと下がったまま、自分の意思では全く動かない。指は、握ることは…

右股関節の一回忌

あれから一年になる。きょうは右股関節のミギーの一回忌だ。 前日の朝、自家用車で病院まで送ってもらった。暖かい朝で、車窓からはあちこちに開花の進む桜が見える。こんな一首を詠んでいた。洛中の桜の名所すり抜けて目的の地は入院病棟 当日。手術室には…

初詣

昨年の元旦は、家族4人で初詣に出かけた。いや3人+1人か。足を引きずり、無理矢理ついて行った。鳥居をくぐってから拝殿までの距離は、とてつもなく長かった。 今年は一人、自分の足で家から30~40分かけて歩いた。家族と一緒に歩いていたとしても、もう…

リハビリがてらの山登り

思えば、関節の負担を減らすために杖を使っていたのが、裏目に出たような気がする。痛みがひどくなるにつれて杖と左足に頼るようになり、右の筋肉はみるみるうちにペラペラになった。レントゲン写真で見る骨も色が変わっていった。なんとか自力で手術を避け…

術後半年

今日でちょうど、手術を受けてから6ヶ月になる。気づいているのは私だけだろう。家族も、執刀の先生も、そんなことを常日頃から数えているわけがない。私自身、あの痛みがどれほどだったか、痛みのあまりどのような歩き方をしていたか、もう再現できなくな…

骨の変化

腰の後ろ、ウエストラインよりほんの少し下、背骨を挟んで左右に骨盤が微妙に出っ張っている部分がある。上後腸骨棘(じょうごちょうこつきょく)というらしい。この周りが、以前は凝っていた。しかも、左右で出っ張りの度合いが違う。骨盤をまっすぐに立てて…

諦めないことも肝心

この1週間の間に、3ヵ所の山に登った。 天ヶ岳780m(走行距離約17km) 小塩山642m(走行距離約14km) 比叡山749m(走行距離約12km)比叡山の頂上(大比叡848m)は先月に一度登っているので、今回は頂上へは行かず周囲の名所・見所へ。 下りには注意が必要だが、…

人工関節、要不要の分かれ目は?

硬くなった筋肉をほぐすためのエクササイズ動画が、いまでも多数公開されている。ひさしぶりに検索してみたが、感染症の緊急事態期間中に、いっそう増殖したように思う。 手術の直前まで、少しでも痛みが楽になるならと、ありとあらゆる情報を集めていた日々…

退院して3ヶ月

土曜日に、電車に乗って繁華街へ出た。退院から3ヶ月が過ぎていたけれども、こうして出かけること自体が久しぶりなので、足が痛かった頃の習慣が随所に残っている。 もう、荷物を極力減らす必要はなくなった。玄関で、杖を忘れないように気をつけることもな…

体内からのリハビリ

手術の翌日は春分の日で、続く土日と合わせて世間は三連休。術後のリハビリも、4日後の月曜日からスタートになるという。いきなり後れを取るわけだ。暦を恨んでもどうにもならない。これは自分の問題。とにかく、カテーテルや点滴につながれていながらも、…

術前までの痛みと術後からの痛み

手術するまで、痛みを我慢しすぎたのだといまは思う。突然痛くなるものではないので、少しずつ慣れながら痛みと付き合ってきた。その結果、右股関節はとことん傷んでいたのだ。他の関節まで痛みが出るようになったら、もう我慢はやめた方がいいと、いまなら…

退院直前の数日間

退院したら…… 大きな道路の横断歩道も普通に渡れるだろう。電車の乗り換えや改札とホームの往復は、エレベーターを探さなくとも階段が使える。人が対面から歩いてきたら、遠慮していちいち立ち止まらなくとも、こちらも普通に歩いてうまく交わしながらすれ違…

退院後の「夢のような」現象

手術をしてから9週間以上になるが、いまでも手術前の感覚や癖が完全には抜けきらない。 はじめは「あんなことができる」「こんなこともできる」と新鮮だった。右足で立っても痛くない。いちいちものにつかまらなくても歩けるし、思い立ったらすぐに移動でき…

術後8週間目

手術を受けてからもうすぐ2ヶ月。右足でも立てるという、夢のような日々が現実となっている。 術後の痛みもほとんどなくなってきた。その痛みとは、関節に関してではなく、まずは内部の傷口。表面の痛みは一ヶ月もすればほとんど気にならないが、骨に届くと…

気になっていたこと

・自家輸血しておかなくてよかったのか? 今回の手術は、さほど出血がないのだそうだ。 もちろん、輸血が必要になるような万が一が、万が一よりもう少し高い確率で起こりうるかもしれないけれど。そのときはそのとき。 手術、麻酔、検査、処置について予定外…

手術をした日

麻酔から覚めて時刻を尋ねると、11時半頃とのこと。準備の時間を除けば、手術に要した時間は2時間ほどか。杖をついてよろよろと歩いた長い道のりを、いまはストレッチャーに載せられたままゴロゴロと運ばれている。 酸素マスクや、点滴や、尿道カテーテル…

手術の朝

午前6時半までに、脱水防止のための経口補水液を1000mlも飲んでおかねばならない。昨夕の夕食以降何も食べていないので、未明から少しずつ飲めば意外と飲めた。主治医の先生が来られ、右足にマジックペンで「OP」と書いてまた出て行かれた。8時半に手術…

入院

先月18日のこと。車窓からながめる洛中は、はや桜の花が咲き始めていた。二条城、府庁前等々、桜の名所をすり抜けながら向かうのは、これから入院する病院。入院受付、前日まで服用していた薬のチェック。スーツケースを転がしながら窓口を一つ一つ回る。…

バレエ復帰とは?

これもネット情報だが、人工股関節を脱臼させないためには、いろいろと動きが制限されるようだ。 私の手術を担当してくださるY先生は、「僕は手術後の動作をほとんど制限しませんよ」とおっしゃったが、たとえば「人工股関節を長持ちさせたい」「再手術は絶…

自家輸血なし!?

4日後のいまごろは、もう手術を終えて麻酔から覚めているだろうか。それとも、心電図の音を聞きながら、まさに意識不明に陥ろうというところか。あるいは突発的なトラブルで手術が延期になり、ほっとしたり不安になったり?または、この世にいなかったりし…

手術日まであと5日

入院に必要なものを揃えたり方々に連絡をしたり、生活の中で繰り返してきた趣味、用事、諸々を仕納め、それでも実感がわかないような……。新型コロナウイルス肺炎の世界的な流行騒動で、通学やイベントの突然の自粛要請。巷には、マスクのみならずトイレット…

障害者 Me Too

いつもの整形外科で半年ぶりのレントゲンを撮った日。一週間後には紹介された日赤で、手術の日程が決まる。障害者手帳や更生医療の申請について説明を受け、その二日後には意見書等の書類ができたと電話連絡。翌日、自転車で書類を受け取りに行ったのが金曜…

ディスタンス

火曜日のレントゲン。半年前からさほど変化はないらしい。けれども昨年の今頃と比べるとひどくなっているので、やはり手術を考えた方がよいでしょうとのこと。半年前の診察で、ひどくなっているからと日赤の先生を紹介していただいたのだ。ここ半年変化がな…

解熱剤は鎮痛剤

1月下旬にインフルエンザに罹り、しばらく痛み止めの薬を飲まなかった。レッスンに行けないのだから飲む必要もなかったのだが、寝込んでいるときはなぜか痛みも軽くなった。おそらく、内科で解熱剤として処方された「ロキソマリン」が、鎮痛剤として股関節…