術後8週間目

手術を受けてからもうすぐ2ヶ月。右足でも立てるという、
夢のような日々が現実となっている。

術後の痛みもほとんどなくなってきた。
その痛みとは、関節に関してではなく、まずは内部の傷口。
表面の痛みは一ヶ月もすればほとんど気にならないが、骨に届く
ところまでメスを入れているためか、強く押さえると傷口を含む
お尻周りが痺れるような痛みを感じる。
それも、日ごとに楽になってきた。ゴワゴワしていた傷口周りも、
少しずつ柔らかくなめらかになってきた。
左右で比べると、筋肉のこわばりはまだまだ強く、可動域も
なかなか元には戻らない。数年かけて身についてしまった、右足の
痛みをかばうような立ち方、歩き方は、なかなか抜けきらない。

屈伸の際は心理的に怖さが先に立つ。
手術の切り口が身体の側面なので、脱臼の恐れは激減していると

いうが、万が一のことがあれば、また痛みとの24時間が戻って
くる。
おまけに左足も予備軍であることを宣告されているのだから、
無理をすれば再びあの辛い日々が始まるのだ。
関節に感じる違和感は、実際の違和感なのか恐怖心が生んでいる
ものなのか。