諦めないことも肝心

この1週間の間に、3ヵ所の山に登った。
 天ヶ岳780m(走行距離約17km)
 小塩山642m(走行距離約14km) 
 比叡山749m(走行距離約12km)
比叡山の頂上(大比叡848m)は先月に一度登っているので、
今回は頂上へは行かず周囲の名所・見所へ。

下りには注意が必要だが、山へ登るのは、よいリハビリに
なると思う。つけ根を伸ばし、次へ踏み込んだ足に体重を
ゆっくりかけて、身体を上へ運ぶ。まるでランジのような
動きである。
平らでない山道は、足を置く際に様々な方向から力がかかる。
それを、腰回りの筋肉でしっかり支える。
レーニングルームで行う単調な動きではなく、紆余曲折の
人生を歩むための実践的なトレーニングだともいえる。

下山する頃には多少の筋肉の疲れや関節の違和感を感じる
こともあるが、翌日にはもう回復している。
とくに急斜面の下りが続いて関節が痛み始めたら、お尻を
引き締めるように力を入れると楽になる。

慢性化した痛みに耐えかねて、整形外科に通い始めたのは
3年前。動き始めに痛むと感じていたのは5年ぐらい前。
年齢のせいだから仕方がないのだと思っていた。
バレエのレッスンに行くときも、「今日もやっぱり調子が
悪いな」と思いながら自転車を漕いでいた。

いまは、その頃よりももっと前の状態がこうではなかった
かと思うほど、身が軽く快適に感じる。
足腰に痛みのない状態が、50半ばになって再び戻って
くるとは思いもしなかった。
年は重ねているが、若返った気分とはこのことか。

「みんな痛いのを我慢している」
「年だから仕方がない」
「身体が若返るはずがない」

50代では、まだこのように諦めるべきではなかったと思う。