人工関節、要不要の分かれ目は?

硬くなった筋肉をほぐすためのエクササイズ動画が、
いまでも多数公開されている。ひさしぶりに検索
してみたが、感染症の緊急事態期間中に、いっそう
増殖したように思う。

手術の直前まで、少しでも痛みが楽になるならと、
ありとあらゆる情報を集めていた日々。
いまも基本は同じ。さほど目新しい情報はない。

動画には、これでウソのように楽になったという
コメントも、たくさんつけられている。
どれだけの人がそのエクササイズを試してみて、そ
のうちどれぐらいの割合の人が効果があったのかは
わからない。効果がなかったり、余計に痛くなった
人は、まずコメントを残すことがないだろう。

たいていは「痛みがひどくなる場合はやめておき
ましょう」「無理しないように」などと但し書きが
してある。
私の場合は、効果が見られる9割の人以外の1割に
相当する人だったのかどうかわからない。
痛みがひどくなるというより、痛くてその動きが
できないのだから、ほぐすことすら困難だった。

人工関節手術の要不要の境目は、その痛みの感じ方
なのだろうか。
痛みが、ほぐしても解消しないレベルになったら、
あるいは痛み止めが効かなくなったら、筋トレで
筋肉をつけるどころか、条件反射的に痛い部分を
かばう日常で、筋肉も骨もどんどん弱っていく。
痛みが我慢できるうちに、一時的でもほぐせる
うちに、どれだけ筋肉をつけられるかが分かれ目
だったのだろう。