2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

やめる勇気

飛ぶわけでも突き刺すわけでもないのに、意外と負担のかかるパ、バロネ。フリック、フラック。軸にしなければ大丈夫と思っていたが、動足にしても痛くてたまらない。曲げ伸ばしが痛いし、左足の振動が伝わるのでさえ痛いのだ。もう、足を使うパはほとんどま…

今度こそ

朝、目覚めたら、それは長い悪夢からの目覚めで、さっと立ち上がって、平然と歩き出せたりなんかして、「なんだ、もう治ってるやん」と当たり前のようにつぶやいて、ほんの数歩で朝刊を取りに出て、何にも掴まらずに玄関から床に上がるとか、そんな一日が過…

罪と罰

痛みなんて、我慢すればいいという。みな、我慢して乗り越えてきているのだそうだ。ヒクッと肩が上がり、苦痛で顔がゆがむのは何かの罰なのか。何の罪なのか。心当たりはないけれど、我慢が足りないという罪なのかもしれない。

足を引きずる理由

右足を軸にできないので左足を引きずる。右足は動かすと痛いので右足を引きずる。衣類でも書類でもスリッパでもゴミでも、床に置かれているものはみな、引きずる足に巻き込まれ、方々に散らばる部屋。壁や家具の角や扉の縁に掴まりながらターザンのように歩…

抜かされて

ホールの建物はもうそこに見えているのに。汗ばみながら、傾いてぐらぐらと揺れながら、歯を食いしばって進むその一歩はあまりにも小幅。同じところへ向かう人々が、どんどん自分を追い抜いていく。軽やかな足取りで、楽しそうにおしゃべりなどしながら追い…

痛みの先駆者

留守番が多かった年末年始。バレエのレッスンは2週間以上のブランク。久々に足を入れたポワントは、心もちサイズがゆるくなったような気がした。きっと筋肉が落ちてしまったのだ。筋肉の減るスピードは若い頃に比べてあまりに速く、家でちまちまと筋トレを…

徒歩は一人がベスト

家族はそれぞれ出かけていき、一人留守番の正月三日。寂しいようなほっとするような。ただ、こうしている今も、足は刻一刻筋力を失い歩けなくなっていく。骨ももろくなっていく。どんなに筋トレを頑張っても、日常の中で普通に歩く習慣がなければ、やはり日…