バレエ

パンドラの箱

「バレエ・パフォーマンス」の本番からはや三週間。一年前の自分にはとうてい予測し得なかった状況が、いまここにある。 ・ソロでバリエーション(ペザント)を踊ったことこれは、感染症について未知の恐怖が蔓延した結果、密を避けるプログラムとして、チャン…

振り出しにたどり着いた年

痛み止めを入れていたポーチに、あめ玉を入れて歩く術後8ヶ月半。発表会に代わる「バレエ・パフォーマンス」本番まであと10日。 関節のひどい痛みから解放されただけでも夢のようだったのに、いまなお、できることが徐々に増え続けている。しゃがむことも…

自分の中の底なし沼

ペザントの振り移しが終わり、通しで踊るところを動画で撮影してもらった。まったくがっかりだ。パドブレもアラベスクもパッセも何もかも、何をやっているのかわからない。数年かけて狭くなった可動域を、また元に戻すのに何年かかるだろう。やればやるほど…

ジゼルのペザント

本来なら、次の日曜日が発表会だった。振り付けが始まった2月頃はまだ故障中で、自分の出演予定はなかったけれども、長女が「白鳥の湖」第2幕のコールドを踊ることになっていた。きっと今頃、本番直前の緊迫した空気に包まれながら、羨望の念を持て余して…

ポワントレッスン再開

実に4ヶ月ぶりのポワントレッスン。コロナ自粛を挟んで、他の人たちにとっても3ヶ月ぶりの久しぶり。というわけで、15分ほどの間に足慣らしと片手バーでのパンシェ。センターではエシャッペ、シュッス、パッセを少し。 それでも、ずいぶん楽になったこと…

レッスン再開前日

明日、約2ヶ月ぶりにバレエのレッスンが再開される。退院二日後、4月6日に3週間ぶりのレッスンを受けたが、その翌日に緊急事態宣言がなされた。以来、週一回程度のオンラインレッスンで凌いでいたのだ。 いま、股関節の可動域は、アンディオールどころか…

バリエーションは右足仕様

今年になってからバリエーションのクラスで取り組んでいるのがキトリ。これもまた、初めのポーズからふらついている。後半のフリックに至っては、何やってんだか。平行棒のようなバーにつかまりながらでも、きっとできないだろう。バレエは、股関節を実によ…

やめる勇気

飛ぶわけでも突き刺すわけでもないのに、意外と負担のかかるパ、バロネ。フリック、フラック。軸にしなければ大丈夫と思っていたが、動足にしても痛くてたまらない。曲げ伸ばしが痛いし、左足の振動が伝わるのでさえ痛いのだ。もう、足を使うパはほとんどま…

バレエは痛いこと尽くし

実際に踊ると痛いのはもちろんのこと、近頃では見るだけでも痛くなってくる。やるのも見るのも痛いバレエ。年明けのレッスンは2週間ぶりになるけれど、こんなことでは無事に参加できるかどうかも危うい。テレビやDVDでバレエを見ているとき、思わず手足…

踊り納め

明日は病院へ行くので、今日が今年のレッスン納め。日ごとひどくなる痛みと戦いつつ、ますます下手になっていくなあと実感する残念な最後。軸足を乗り換える度にふらふらとバランスを崩し、まるで酔っ払いの踊りだ。最後のグランワルツはもちろん見学。2~…

引きずるしかない足の見せ方

関節に問題があると、その部分で可動域がずいぶん制限される。大きく開くことも鋭角にすることもできない。床に足を投げ出して座れば、上体を足と垂直に保つのも辛いので、少しのけぞった感じになる。また、いまや開脚は90度ですら開かない。つまりは、痛…

飛べないリラの精

リラの精のバリエーション、まったく飛ばず、ポワントで立つのも数回だけで踊ってみた。後から見ると、全くやる気のない人にしか見えない。見ていて、痛々しいというよりも、何をやっているかわからない。2分半、どこか一ヵ所でもしっかり膝とつま先を伸ば…

「やっぱりバレエ?」

変形性股関節症だと明かすと、「やっぱりバレエで?」という反応が少なくない。かつて膝の手術をしたことがあるというと、これまた「やっぱりバレエで?」と言われる。バレエの経験がない人からすると、不都合なことはだいたいバレエのせいだと思えるらしい…

回転はクッペで

ピルエットをはじめ回転のパはたいてい、軸足でない方の足は 高いパッセになるはず。しかもアンディオール。 ところが、悪い方の足は可動域が少なく、きちんとしたパッセが できない。アンディオールも両足でようやく90度弱。 無理に膝を上げると骨盤が傾…

ポワントは楽

立ったり座ったり、普通に歩くだけでも痛みと格闘の日々。 いや、普通には歩けていない。 右股関節周囲の筋肉は、どんなにほぐしたり伸ばしたりして 緩めても、一分と経たないうちに硬さを取り戻してしまう。 そんな状態なので、バレエのレッスンでもほとん…