痛みの先駆者

留守番が多かった年末年始。
バレエのレッスンは2週間以上のブランク。
久々に足を入れたポワントは、心もちサイズが
ゆるくなったような気がした。
きっと筋肉が落ちてしまったのだ。
筋肉の減るスピードは若い頃に比べてあまりに速く、
家でちまちまと筋トレをしている程度では追いつかない。
日常生活の中で、相当筋肉を使わなければ維持できない。
しばらく足を休めて楽になるどころか、ますます
衰えるばかり。
どんなに痛い思いをしても、レッスン場に通い、
悔しい思いを抱えながらもレッスンに臨むことが、
大事な時間だったのだ。

家にいる間の家事は、炊事にしても掃除にしても、
とかく前屈みの作業が多い。
行事続きの秋に感じたことだが、一日立ち続けていること
以上に、前屈みの作業やお客さんへの対応が、曲げにくい
股関節に相当の負担をかけていたに違いない。

人一倍、急速に進む関節の老化。
その痛みとの付き合い方を、10年後には多くの同年代に
教授する日が来るかもしれない。